01-01. タビガラス feat.リクオ(words & music 坂本サトル&リクオ)
坂本サトル: vocal, acoustic guitar & electric guitar, tambourine
リクオ: vocal, piano
坂本昌人: bass
長堀 晶: drums, percussion
山口克彦: electric guitar
敬愛するリクオさんとの共作でおもいでレストラン第4夜のために制作。
ワンコーラス分のAメロBメロの詞と曲を書いて簡単なデモを作ってリクオさんに送った。ほぼ1年中ツアーを続けるリクオさんと一緒に歌う曲を作るのだからタイトルは「タビガラス」でいこう、とタイトル先行で歌詞を書いたのだ。10日ほどしてピアノ弾き語りのサビ部分が届き、そのラフな音源が何と言うかもう「リクオ最高!」という感じでニヤニヤしながら聴いたのだった。
リズム録りとアコギは八戸にて。僕のボーカルはマイスタジオ、リクオさんのピアノとボーカルは都内で収録。
リクオオフィシャルサイト
01-02. コーンスープ(words & music 坂本サトル)
坂本サトル: vocals, acoustic guitar, programming
佐藤達哉: piano, organ
坂本昌人: bass
長堀晶: drums
山口克彦: electric guitar
鹿嶋静: violin
おもいでレストラン第1夜のために書き下ろし。イベントのテーマ曲をと完全に創作で書いた曲だがある日のライブでのこと。終演後の物販会場で60代と思われる男性が神妙な面持ちで「コーンスープという曲はCDにならないのですか?」と聞いてきた。お話を伺うと数ヶ月前に事故で息子さんを亡くされたのだという。「息子はコーンスープが好きでした。この曲は私と息子の事を歌っているようです」と。その時にCD化を約束し弾き語りでアルバム「プレゼント」に収録したが、完全盤として世に出したくて今回はフルバンドでレコーディングした。
リズム録りとアコギは八戸にて。ボーカルとバイオリンをマイスタジオ、ピアノとオルガンは達哉さんの自宅に機材を運び込んで収録。
01-03. 話す猫 feat.松本英子(words & music 坂本サトル)
松本英子: 飼い主
坂本サトル: 猫, acoustic guitar, harp
佐藤達哉: piano
おもいでレストラン第5夜のために制作。この頃、我が家にはナビスコという名の老猫がいて、彼女は加齢による腎機能の低下でいつ死んでもおかしくない状態が続いていた。自力で立つことは出来ず、猫用のオムツをし、寝たまま顔を横にしてエサを食べた。毎日朝と夜、補液(人間で言う点滴のようなもの)の為にその細い腕に注射針を刺しながら、こんなに苦しそうにしながらも生きようとするのは動物の本能なのか?それとも…と妄想して曲を書くことにした。友人の松本英子ちゃんに飼い主になってもらって僕が猫になる、という会話うた。この曲のみ2014年12月にリリースした弾き語りアルバム「プレゼント」からの再収録。ピアノは宮城県松島町にある達哉さんの自宅、英子ちゃんのボーカルはアレンジャーとして活躍中の石崎光くんのスタジオ、それ以外をマイスタジオで収録。この曲をライブで初披露したその6日後、ナビスコは遂に旅立った。
松本英子オフィシャルサイト
01-04. ギブス(words & music 椎名林檎)
坂本サトル: vocal, acoustic guitar, electric guitar, programming
佐藤達哉: piano, organ
坂本昌人: bass
長堀晶: drums, percussion
山口克彦: electric guitar
鹿嶋静: violin
一時期ライブでの定番と言っていいほどよく歌っていたこの曲。バンドで演奏する事も多くアレンジも充分に煮詰まってきていたのでどうしても作品として残しておきたくて今回の収録となった。
リズム録りは八戸にて。ボーカル他、僕のパートとバイオリンをマイスタジオ、ピアノとオルガンは達哉さんの自宅に機材を運び込んで収録。
01-05. 恋にならない feat.加藤いづみ(words & music 坂本サトル)
加藤いづみ: vocal
坂本サトル: vocal, acoustic guitar, electric sitar
佐藤達哉: keyboard
坂本昌人: bass
長堀晶: drums, percussion
山口克彦: electric guitar
おもいでレストラン第2夜のために制作。加藤いづみちゃんとは年齢もデビューした年もほぼ同じ。初共演は1994年の大阪野外音楽堂だ。ミュージシャンの中で最も古い友人で公私ともにいまだにお付き合いさせてもらっている。そんないづみちゃんとの旧友ならではのデュエット曲を作ってみたかった。リズム録りとアコギは八戸にて。他の僕のパートとパーカッションはマイスタジオ、キーボードは達哉さんの自宅スタジオ、そしていづみちゃんのボーカルは都内にあるいづみちゃんのご主人、今井マサキくんのスタジオにて収録。
加藤いづみオフィシャルサイト
01-06. HOMETOWN MUSIC LIFE feat.熊谷育美(words & music 坂本サトル)
熊谷育美: vocal
坂本サトル: vocal, acoustic guitar, electric guitar, electric sitar, harp, tambourine
佐藤達哉: keyboard, organ
坂本昌人: bass
長堀晶: drums
山口克彦: electric guitar
おもいでレストラン第8夜のために制作。熊谷育美ちゃんは故郷である宮城県気仙沼市を拠点に日本中で活動を続けている。故郷で音楽活動を続ける喜びと難しさを共有できる数少ない友人のひとりだ。いわゆるポップスシンガーである育美ちゃんの歌の中にソウルシンガー的要素を常々感じていたから2人で歌うなら思い切りロックな曲を。そして育美ちゃんと一緒に歌うならタイトルは「ホームタウンミュージックライフ」だな、と一気に書き上げた。リズム録りとアコギは八戸にて。ボーカルと僕のエレキはマイスタジオ、キーボード関係は達哉さんの自宅にて収録。追加のギターパートは山口くんにセルフレコーディングしてもらってデータで受けとった。
熊谷育美オフィシャルサイト
01-07. 街のはずれの料理店(words & music 坂本サトル)
坂本サトル: vocals, acoustic guitar, electric guitar, harp, tambourine, shaker, programming
佐藤達哉: piano, organ
坂本昌人: bass
長堀晶: drums, percussion
山口克彦: electric guitar
chorus & clap: 石村P、伊藤D、モモ、花野、タクミ
clap & noise: 加藤いづみ、松本英子、今井千尋
おもいでレストラン第7夜のために制作。このイベントの会場となっていたレストランは青森市の市街地からちょっと離れた場所にあって、冬になると大きな窓からこぼれた灯りが降り積もった雪に映っておとぎ話に出てくるような佇まいだった。惜しまれつつ閉店してしまったそのお店のテーマ曲が書きたかった。リズム録りは八戸にて。僕のパートとパーカッションはマイスタジオ、ピアノは達哉さんの自宅スタジオ、追加のギターパートは山口くんにセルフレコーディングしてもらってデータ受け取り。大合唱部分はラジオスタッフとともに放送局のロビーで収録。3人のガヤはいづみちゃんのボーカル収録時に何に使うか決めないまま一応録っておいたもの。
02-01. 何のため 誰のため(words & music 坂本サトル)
坂本サトル: vocal, acoustic guitar, electric guitar, programming
古川昌義: electric guitar
真藤敬利: piano, organ
坂本昌人: bass
安部潤: drums manipulate
ラインメール青森FCサポーターの皆さん: chorus
青森市を拠点とするJFL所属のサッカーチーム「ラインメール青森FC」のオフィシャルソングとして書き下ろし。サポーターの皆さんにご挨拶するところから始まって、レコーディングにも参加してもらった。ギターは現在ロスアンゼルス在住の古川昌義さんにお願いし、素晴らしいギタートラックが海を越えてデータで届いた。鍵盤関係は真藤敬利くん。川崎市内の自宅スタジオから同じくデータで参加。
古川さん、真藤くん、そして僕は3人でSTANDARD PROTOTYPE(スタンダードプロトタイプ)というユニットを組んでいてロスアンゼルスでレコーディングしたファーストアルバムが2015年にリリースされているので興味のある方はぜひ。つまりこの曲の演奏は「ほぼスタンダードプロトタイプ」なのであった。ドラムは僕がプログラミングしたのだが音色がどうにも決まらず、アイドルプロデュース時に共同アレンジャーとして支えてもらっている安部潤さんにマニピュレータとして参加してもらった。ということでドラムデータは都内のスタジオから。
ベースは昌人の自宅(僕の実家です)に機材を持ち込み収録。サポーターのコーラスは青森市内の小さな体育館に集まってもらって2時間ほどで収録した。ボーカルも含めそれ以外がマイスタジオにて。
ラインメール青森FC
02-02. いつのまにか夢がかなうように(words & music 坂本サトル)
坂本サトル vocals, acoustic guitar, harp, programming
伊藤多賀之(ブリーフ&トランクス): acoustic guitar
佐藤達哉 keyboard, organ
坂本昌人 bass
あーるどの皆さん chorus
青森県五所川原市に本部を置く「社会福祉法人あーるど」設立10周年記念ソングとして書き下ろし。
あーるどが運営する全ての施設を見せて頂き、スタッフや子ども達、そして保護者の皆さんからお話しを聞いたのちに制作に入った。合唱部分はある施設の1室で2回に渡って行われた。反響の多い部屋だったためスタッフの皆さんが四方の壁に毛布を貼ってくれ、無事に収録を終えることが出来たのだった。昌人のベースは実家、鍵盤関係は達哉さんの自宅にて収録。そしてゲストギタリストとしてブリーフ&トランクスの伊藤くん。彼のマンションに泊めてもらった時に制作途中のこの曲を聴かせたところ、とても気に入ってくれて「ギター弾きます!」と言ってくれたのだ。後日、軽快なスリーフィンガーのトラックがデータで届いた。それ以外はマイスタジオにて収録。
社会福祉法人あーるど
02-03. 3つの花(words & music 坂本サトル)
坂本サトル vocal, acoustic guitar, programming
佐藤達哉 piano
坂本昌人 bass
鹿嶋静 violin
南部町小中学生の皆さん vocals
故郷、青森県南部町の合併10周年記念ソングとして書き下ろし。南部町内にある全12の小中学校を全部回って各校の歌の実力を確認後に曲の制作に入り、その後もう1度12校を回って各校でレコーディングを行うという我ながら非常に手間のかかる方法で制作を進めていった。合併してできた自治体が抱える大きな問題はなかなか捨てきれない旧自治体時代の縄張り意識だろう。この曲を作ることが新たな火種になっては元も子もない。町は1つになったのだ。全ての地域の子ども達に参加してもらうことでこの曲が合併の象徴になればと考えた。曲中に出てくる「ぼたん」「菊」「あじさい」は合併前の3つの町と村の町花、村花だ。その地域の過去を大切にしながら、しかし1つになって未来へと向かうのだ。記念式典でのお披露目の時には12校から数名ずつが参加し、この曲をみんなで歌った。
ベースは実家にて、ピアノは達哉さん自宅、その他、子ども達の歌以外の全ての収録はマイスタジオにて。発表当時、曲中のストリングスは音源で打ち込んだものだったが、本作に収録するにあたり鹿嶋静のバイオリンをあらたにマイスタジオで録って混ぜた。
青森県南部町
02-04. この街に生まれた意味(words & music 坂本サトル)
坂本サトル vocal, acoustic guitar, electric guitar, harp, programming
坂本昌人 bass
東日本大震災被災地の皆さん、他 chorus
東日本大震災から1年が経った2012年の春に仙台青年会議所からの依頼を受けて書き下ろし。日本中、世界中から受けた支援に対してのお礼の歌を作りたい、ということだった。コーラス参加者は一般公募によって集められ、仙台市内のある一室に機材を持ち込み収録した。集まったのは50数名。ほとんどが地震や津波の被害を受けた方だった。ベースはジガーズサンのレコーディング時に山中湖のスタジオで昌人に弾いてもらった。それ以外の全ての作業はマイスタジオにて。被災地で多くを失いながら、それでも生まれた町で再生しようとする方々に出会った。そこで聞かせていただいたお話しが詞のモチーフになっている。この曲を書いていた時に闘病中だった父が亡くなった。その翌日、葬式の準備で慌ただしい実家の作業場の2階に機材を持ち込んでデモ音源を録った。闘病中の父に言えばお別れになる気がして「ありがとう」と1度も言えなかった。その後悔も歌に込めた。
仙台市青年会議所