01. 愛の言葉
Lyrics & Music by 坂本サトル
今の僕には何もない 君に贈る指輪もない
君に聞かせる歌もない 気のきいた愛の言葉もない
「何もいらない」 君はそう言うけど
だから
今 君に花を贈ろう 短くて深い愛の言葉を
とっておきの場所へ君を連れていこう
君に指輪を贈るよ 共に眠り共に目を覚まそう
僕を動かした歌を歌うよ
小さな火を君は灯して いつも僕を暖めた
それをいくつも集めて ここまでやってきたけれど
君のために僕は 何をした?
誰かのために笑うこと 誰かのために泣くこと
誰かのために守ること 誰かのために生きること
それがきっと強く なるということ
燃え上がる火は 知らないうちに何かを灰にした
やがて生まれた愛の言葉
高く晴れ渡る春の空は 汚れた風にも負けずに青くて
この街にもこんな空があるんだね
この街で2人暮らそう 喜びも悲しみも包み込んで
愛に変えよう 僕は歌うよ
02. 君に会いたい
Lyrics & Music by 坂本サトル
最後はいつだって最後だと気づかない
夏草に風 君に会いたい
胸のウラっかわに消えずにいるいつも
今の僕を見たら何て言うのかな?
さよならも告げられないまま 会えなくなった懐かしい声
それが愛だと知っていたのに 気付かぬふりで目をそらした
あの時かけるはずだった 言葉を今もここに持ってる
君に会いたい 君に会いたい
変わっていくことを恐れないって決めた
冬空に月 君に会いたい
想い出を数えて眠れば
暗闇に見えるかすかな光
過去は未来と同じように大切だ
そうだろう?君にききたかった
道に迷い途方に暮れても 今はただ進むしかなくて
誰も振り向いてくれなくても 流した汗が支えるだろう
日々を暮らしていくってことは それだけでどれほど愛しい
君に会いたい 君に会いたい
さよならも告げられないまま 会えなくなった懐かしい声
君ともっと話せば良かった 君をもっと笑わせたかった
旅立った大切な人よ せめて夢の中でいいんだ
君に会いたい 君に会いたい
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03. やぶれかぶれ
Lyrics & Music by 坂本サトル
やぶれかぶれ こんな人生どうにでもなれ
やけくその捨てっぱち人生 うまくいかない事ばかり
荒波にもまれて 西も東もわからないよ
あの日のお前の泣いた声が
壊れたレコードみたいに繰り返す
やり直せるかな 思い描いた未来と違っても
いつかどこかでまた出会えた時に 笑い合えるように
もう少しだけやってみるかな
誰かのため生きる人生 見つけたくて
貫いたその先に 何が待っているのか知りたくて
まだ辿り着けないよ 北へ南へ漂う船で
あの日のお前の笑った顔が
今も月明かりみたいに照らしてる
やり直せるかな 思い描いた自分と違っても
いつかどこかでまた出会えた時に 胸を張れるように
やり直せるかな 思い描いた未来と違っても
いつかどこかでまた出会えた時に 笑い合えるように
もう少しだけやってみるかな
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04. ギブス
Lyrics & Music by 椎名林檎
あなたはすぐに写真を撮りたがる
あたしは何時も其れを厭がるの
だって写真になっちゃえば
あたしが古くなるじゃない
あなたはすぐに絶対などと云う
あたしは何時も其れを厭がるの
だって冷めてしまっちゃえば
其れすら嘘になるじゃない
don't U θink?
i 罠 B wiθ U 此処に居て
ずっとずっとずっと
明日のことは判らない
だからぎゅっとしていてね
ぎゅっとしていてねダーリン
あなたはすぐにいじけて見せたがる
あたしは何時も其れを喜ぶの
だってカートみたいだから
あたしがコートニーじゃない
don't U θink?
i 罠 B wiθ U 傍に来て
もっともっともっと
昨日のことは忘れちゃおう
そしてぎゅっとしていてね
ぎゅっとしていてねダーリン
また四月が来たよ
同じ日のことを思い出して
don't U θink?
i 罠 B wiθ U 此処に居て
ずっとずっとずっと
明日のことは判らない
だからぎゅっとしていてね
i 罠 B wiθ U 傍に来て
もっともっともっと
昨日のことは忘れちゃおう
そしてぎゅっとしていてね
ぎゅっとしていてねダーリン
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05. 赤い月
Lyrics & Music by 坂本サトル
守れない約束で
伝わらない欲望で
眠れない夜は 窓を開けてみる
まだ朝は来ない
誰もいないパーキングで
君を抱く 声も出さず
赤い月が昇って 冷たい肌を染めた
ああどこか 僕を連れて行ってよ
遠くまで 遠くまで 遠くまで
守れない約束で
伝わらない欲望で
眠れない夜は 窓を開けてみる
ああどこか 僕を連れて行ってよ
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06. コーンスープ
Lyrics & Music by 坂本サトル
テーブルに座って 君を想った
嬉しそうな顔して コーンスープ好きだった
時は流れて 遠い夢の彼方へ
もうすぐ雪がこの街を包む この街を包む
もう少しだけここに座っていたいよ
夢を見てた 君が見えた
明日へ進むために欲しい勇気を
きっとこの場所で見つけられる
終わりが来る事 思いもしないで
コーンスープ飲みながら僕ら笑った
時は流れてみんな想い出になる
あのドアを開けて君が来るようで 君が来るようで
もう少しだけここに座っていたいよ
また冬が来る 僕らの街に
暖めあいながら誰も生きてる
君はどこにいるの?
もう少しだけここに座っていたいよ
夢を見てた 君が見えた
明日へ進むために欲しい勇気を
きっとこの場所で見つけられる
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07. アイニーヂュー
Lyrics & Music by 坂本サトル
がんばれ がんばれと尻を叩かれながら
これ以上はがんばれないよって泣きごとを言いながら
それでもなんとかここまでやってきました
世の中の理不尽さに潰されそうになっても
やたらと要領だけは良い あいつに腹が立っても
夜遅くまで 時には朝まで
来る日も来る日も働いてきました
「嫌なことがあったら 酔っぱらっていい気分になって
ぱーっと忘れられたら楽なんだけど」
少し疲れた顔をして笑う
そんなあなたに言っておきたいことが
あなたのお陰で世界は回る
あなたのお陰だってことを僕は知ってる
ありがとう ありがとう いつまでもどうか元気で
この世界にはあなたが必要だ
押し寄せる時代の波に乗ったり乗られたり
上がらない給料に八つ当たりしたり
それでもこの仕事がやっぱり好きだから
来る日も来る日も働いてきました
「『君の代わりなんていくらでもいる』って
本当に言われたらさすがにちょっと落ち込むよなあ」
少し寂しそうな顔をして笑う
そんなあなたに覚えておいて欲しい
あなたのお陰で日本は回る
あなたのお陰で安心して寝られる
ありがとう ありがとう これからもどうか元気で
この日本にはあなたが必要だ
あなたのお陰で毎日が回る
あなたのお陰で僕は歌を歌える
ありがとう ありがとう いつまでもどうか元気で
この世界にはあなたが必要 この日本にはあなたが必要
この僕にはあなたが必要だ
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08. Woman "Wの悲劇"より
Lyrics by 松本隆 Music by 呉田軽穂
もう行かないで そばにいて
窓のそばで腕を組んで
雪のような星が降るわ 素敵ね
もう愛せないと言うのなら
友達でもかまわないわ
強がっても 震えるのよ声が
ああ 時の河を渡る船にオールは無い
流されていく
横たわった髪に胸に 降り積もるわ
星のかけら
もう一瞬で燃えつきて あとは灰になってもいい
わがままだと叱らないで 今は
ああ 時の河を渡る船にオールは無い
流されていく
やさしい眼で見つめ返す
二人きりの星降る町
行かないで そばにいて
おとなしくしてるから
せめて朝の陽が射すまで ここにいて
眠り顔を見ていたいの
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10. 4月3日に生まれて
Lyrics & Music by 坂本サトル
笑顔で立ってるキミも ぎりぎりで踏ん張っている
自分なりのやり方で 言い聞かせて バランスを取って
あれからずいぶん僕らは 遠くに来てしまったようだ
残された時間はあとどれぐらい?
明日かもね このまんまでいいのかよ
だからこれから過ごす時間を
少しも見逃さないように
こぼれだしたカケラを拾い忘れぬように
丁寧に生きるんだ 君に会いに来たよ
ぽっかり空いた胸の隙間を ムリヤリ埋めるのはやめた
人生伏線と回収の繰り返し 正解はきっと最期にわかるだろう
だからこれから過ごす時間は
いつか自分を支えるような
光を探しに行く 誰かを見つけに行く
何度でも始めるんだ
だからこれから過ごす時間を
少しも見逃さないように
あふれ出した涙が いつか花を咲かせる
今はただ生きるんだ 君に会いに来たよ
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11. 旅の衆
Lyrics & Music by 坂本サトル
来たぜはるばると 人の波越えて
いわゆる俺は旅の衆
もういい 三文芝居はやめろ
早く知りたいのさ
お前が俺の旅の仲間かって
待って 行かないで これからいいところ
決して一人では 辿り着けない禁断のライン
さんざんな目にあったなら 俺と一緒に行かないか?
嘘つき呼ばわりされたなら 手柄を横取りされたなら
居心地の悪さ慣れぬなら 俺と一緒に行かないか?
手を離す勇気がお前にはあるか?
誰のせいでもないぜ お前が選んでそこにいる
言い訳なら聞くだけは聞くけど
待って 行かないで 責めてるんじゃないの
あの手この手使って お前をその気にしたいのさ
薄々ゴールが見えたなら 俺と一緒に行かないか?
脇目もふらずに来たならば 脇道ばかりが気になるよ
正念場はここからだ 俺と一緒に行かないか?
さかずきの酒に酔ったらば 退屈な日々におさらば
おさらば
とっくにお前は決めている 日が落ちる前に旅立つぜ
引き換えに失くすものあらば 悲しみ抱えて生きるのさ
俺と一緒に行かないか? 俺と一緒に行かないか?
手を離す勇気がお前にもあるのさ
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12. 10年後の僕ら
Lyrics & Music by 坂本サトル
小さな希望の光 どんな時にも
確かにそこにあった 気づかなくても
悲しみを抱えたまま それでも僕らは笑う
君を胸に抱えたまま いつでもそばにいる
この10年を この10年を 君と迎えた
幸せを比べて 足りないと嘆いて
目の前の嵐に 立ち向かうことにも
負けそうになっている
見ていてくれるのなら 君はなんて言うのだろう
小さな希望の光 あちらこちらから
手探りで進んでいる 僕らを照らすのだろう
この10年が この10年が 僕に教えた
何度でも始めるんだ 君が支えている
立ち上がる勇気と よどみないやさしさ
忘れたりしないよ
小さなあの光が また確かに見えた
懐かしい街並みが 姿を変えてゆくけど
新しい思い出が ここから生まれてゆく
また10年を また10年を 君と始める
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13. 天使達の歌
Lyrics & Music by 坂本サトル
西の空にまだ星が残る冬の朝
凛として乾いた空気を深く吸い込んで
さあ行くんだ 旅は始まったばかり
歩いても 走っても
休んでも ときどき戻ってもいいから
遠回りしても 迷っても
けがれても 汚してしまってもいいから
どうかその旅をやめないで
荷物はバッグ1つだけ 大事なものは全部君の中
いつだって取り出せる どこでも どこにでも連れていく
道は険しいけれども これから出会う人々や
春を待つ道端の草や花 氷の下で流れる川
そして やがて広がる街明かりでさえもが
疲れた君を癒してくれるだろう
激励の歓声も心ない言葉も上手く聞き流して
笑われても 涙こぼれても 大切な人が君のもとを去っても
君が決めた事 誇りに思って
いつか君が 誰もいないゴールで
その旅を静かに終える日が来ても
耳を澄ませば聞こえるはず
空から降り注ぐ祝福の喝采と
君を包み込む天使達の歌
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